2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520551
|
Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
山岡 政紀 創価大学, 文学部, 教授 (80220234)
|
Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 機能シラバス / 発話機能 / コミュニカティブ・アプローチ / 日中対照 / 語用論的条件 |
Research Abstract |
前年度までに、山岡他共著『コミュニケーションと配慮表現』(明治書院刊)第6章「発話機能論」に記した「発話機能リスト」に基づき、日本語、中国語それぞれによる発話機能ラべリング付の発話用例集(シナリオ資料)を、相当量作成することができた。 本年度は、両言語が堪能な研究協力者・李奇楠北京大学副教授の協力をいただき、両者の照合作業を行った。これにより、日本語における発話機能範疇化が中国語においてもかなりの程度で共通していると言えることが明らかとなった。これは発話機能範疇の普遍性を論証するものとなった。 この作業の過程において、8月には名古屋大学にて開催された「日本語教育国際学術研究大会」に出席した関係者と意見交換を行った。 また、前年度の平成24年1月に、牧原功群馬大学准教授、小野正樹筑波大学准教授がそれぞれ取得している科学研究補助金研究課題との合同研究会として「第2回日本語コミュニケーション研究会」を筑波大学にて開催したが、今年度はその発表論文を編集して、「日本語コミュニケーション論集」第2号を200部作成し、関係者に送付した。また、ここに本研究課題の成果の一つとして、「いわゆる疑問表現のコミュニケーションにおける二面性をめぐって」と題する論考を掲載した。さらに、平成25年2月には、「第3回日本語コミュニケーション研究会」を創価大学にて開催した。ここでは本研究課題の成果を関連の研究者と共有するとともに、忌憚のない意見交換を行った。 この折りには本研究課題の研究協力者である李奇楠北京大学副教授も来日して出席し、「発話機能ラベリング付き日中発話用例集」の内容確認、監修を行っていただいた。その後、最終的にこの用例集にフリーの検索ソフトを添えて形式を整えたCD-ROM50枚を作成し、本研究課題の成果として、関係者に配布した。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(6 results)