2009 Fiscal Year Annual Research Report
eラーニングによる多聴支援プログラムの開発とその自律的学習効果の検証
Project/Area Number |
21520567
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
長沼 君主 Tokyo University of Foreign Studies, 世界言語社会教育センター, 講師 (20365836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 洋路 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (60509173)
根岸 雅史 東京外国語大学, 総合国際額研究院, 教授 (50189362)
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Keywords | 英語多聴学習 / eラーニング / 英語自律学習 |
Research Abstract |
東京外国語大学英語学習支援センターにおいて、教育情報化支援室の協力のもと、英語多聴学習支援のためのeラーニングプログラムの開発を行った。学習コンテンツとしては、アルクとの共同研究のもと、英語通信教材の「ヒアリング・マラソン」2008年度12ヶ月分のコンテンツをデジタル化した上で、理解確認問題を設けた。作成した教材は、ドラマ教材、会話教材、ニュース教材、インタビュー教材の4つの教材タイプに分かれ、月ごとのマンスリー・テストもプログラム化した。 開発されたプログラムは東京外国語大学のTUFS e-Learning System上に実装され、各ページのアクセスログに加えて、学習時間や問題の正答数の履歴だけでなく、どのボタンを押したかなどの詳細なビヘイビアログも確認できるように設計された。プログラムは英語学習支援センターの実施する英語自律学習プログラムの一環として設定され、2年次主専攻英語および副専攻英語履修者に対しては、授業外に実施する単位認定課題の一部として、上記のコンテンツのうち、3ヶ月分の学習が課された。 2009年度の英語多聴学習支援eラーニングプログラム登録者数は480名であり、うち、課題達成者数は423名(88.6%)であった。また、課題と平行して、TOEIC-IPテストが入学時に引き続いて、1年次末および2年次末に実施された。これらの能力スコアデータは学習履歴とともに分析され、効果的な学習ストラテジーの分析を行うのに寄与する。 上記eラーニングシステムにおいては、学習ログはサーバー上には記録されているものの、学習者が自己の学習状況を詳細に確認することは出来なかった。そこで新規に学習ログ閲覧システムを開発し、学習者が自己の学習をモニターできるシステムを開発した。そのことにより、今後の学習において、学習者が自律的に最適な学習ストラテジーを模索していくことが可能となった。
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Research Products
(10 results)