2010 Fiscal Year Annual Research Report
eラーニングによる多聴支援プログラムの開発とその自律的学習効果の検証
Project/Area Number |
21520567
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
長沼 君主 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (20365836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 洋路 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (60509173)
根岸 雅史 東京外国語大学, 大学院・総合国際額研究院, 教授 (50189362)
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Keywords | 英語多聴学習 / eラーニング / 英語自律学習 |
Research Abstract |
東京外国語大学英語学習支援センターにおいて、教育情報化支援室の協力のもと、英語多聴学習支援のためのeラーニングプログラムの継続開発を行った。学習コンテンツとしては、昨年度からの引き続きのアルクとの共同研究のもとで、英語通信教材の「ヒアリング・マラソン」2008年度12ヶ月分のコンテンツのデジタル化に加えて、同一のプラットフォームで実行可能な雑誌「English Journal」(アルク)内の記事のデジタル化および理解確認問題に開発にも着手した。 昨年度に東京外国語大学のTUFS e-Learning System上で稼働するプログラムの開発および実装を行ったが、今年度は昨年度に開発した学習ログ閲覧システムを実装し、学習者が自己の学習をモニターできる環境を整えた。そのことにより、管理者側でも学習状況の確認が容易となり、英語学習支援センターの実施する英語自律学習プログラムの一環として、2年次主専攻英語および副専攻英語履修者に対して授業外単位認定課題として実施した学習結果の詳細なモニター分析を行った。 昨年度のビヘイビアログの分析等を参照し、今年度はポイント理解に加えて、詳細理解も尋ねるような理解確認問題の複数問題化、学習モデルの精緻化などを行い、学習システム上に反映した。また、次年度の実装に向けて、チャンク訳の作成やポーズ入り音声の作成など、さらに多様な学習形態をサポートするための素材加工を行った。次年度にはこれらの深化させた学習モデルの実装を行うことに加えて、教材の絶対量を増やすため、2009年度「ヒアリング・マラソン」コンテンツや「English Journal」コンテンツのデジタル化にも着手し、卒業年次を迎える主たる学習支援の対象者が、社会に出てからも継続して利用可能な学習環境の整備に向けて取り組んでいきたい。
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