2010 Fiscal Year Annual Research Report
言語意識・多言語活動のための教材、カリキュラム及び教員研修プログラムの構築
Project/Area Number |
21520575
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
吉村 雅仁 奈良教育大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20201064)
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Keywords | 言語意識 / 多言語活動 / 教材開発 / 職員研修 / 小学校 |
Research Abstract |
小学校における日本語教育と外国語教育との架橋となり得る言語意識・多言語活動を提案するため、その教材、カリキュラムの開発及び職員研修プログラムの構築が本研究の目的である。本年度はその2年目にあたり、昨年度奈良県内で実施した実践研究の成果発表及び新たな実践協力校における発展的な実践活動が今年度実績の概要である。以下それぞれの成果について簡単に述べる。 まず、奈良県内小学校1校の協力を得ながらタイ語(当該学級にタイを背景とする児童が在籍)活動を7回、続いて中国語や韓国語を加えた多言語活動の成果に関して、2010年7月にドイツカッセルで開催された第10回言語意識学会で発表を行い、海外の研究者や実践者からの評価を受けると共に、お互いの取り組みに関する情報を交換した。本活動の実践を担当した公立小学校教諭もこの発表に同行させることにより、自分自身の取り組みの国際的意義や海外における実践研究を意識化することが可能となり、極めて有効な職員研修の場を提供できたと思われる。この成果を示すと思われる証拠として、当該小学校教諭は、23年度より同勤務校において外国語活動等専科教員として配置され、全学年の外国語活動の指導計画等に関わるようになっている。 次に国内での実践に関して、本研究の実践の場として新たな小学校を確保し、年間を通じて当該校教諭(4年生担当教諭3名)と外部人材(本研究の研究協力者)とで多言語活動を組み込んだ教育実践を行った。この実践は、教育活動の児童に対する影響のみならず、当該校教諭のいわば実地研修としての学びも意図している。すなわち、次年度からは外部からの支援なしで同様の教育活動が実践できるようになることを目指しているのである。今年度の実践の成果は、次年度の国内学会において小学校教諭・外部人材・研究者協働の取り組み例として発表する予定である。
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Research Products
(2 results)