2010 Fiscal Year Annual Research Report
リスニングでの誤答分析に基づく音素列対照単語リストによる単語認知能力向上
Project/Area Number |
21520576
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
小山 尚史 岡山大学, 大学院・教育学研究科, 講師 (40243498)
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Keywords | リスニング / ディクテーション / 誤答分析 / 単語認知 / 音素 |
Research Abstract |
本研究の研究期間2年目の平成22年度は、大学2年生の教養教育英語2クラスを対象に、ABC放送のビデオ教材中のディクテーションの解答をチャンク別に収集し誤答分析を行った。クラスごとの主な誤答に着目し、2種類の英語のリストを作成して練習を行った。それぞれのリストによる練習が、リスニングでの単語認知およびGTEC-CTEテストのリスニングスコアにどのように影響するかを比較し分析することを目的としている。統制群は、主な誤答が見られたチャンクについて、正答のチャンクのリストのスペルを見ながら発音を聞いた。一方、実験群は、チャンク内の誤答の単語の発音を正答の単語の発音と比較し、両方の聞き取れている同じ部分以外の聞き間違えた音素列に焦点を当てて練習した。特に誤答の単語内の聞き間違えた音素列および、それと対照する正答の単語内の音素列それぞれを含む別々の単語のペアを提示する音素列対照単語リスト(以下対照単語リスト)を作成した。実験群は主な誤答が見られたチャンクについて、統制群と比較するため、正答のチャンクと主な誤答及び音素列対照単語のペア、それぞれのスペルを見ながら発音を聞く練習を行った。すなわちチャンク中の主な誤答に見られた単語認知の聞き間違いを修正するため、誤答について2種類のリストで練習を行った。チャンクの聞き取りにおける単語認知にどのような効果があるかを分析するため、実験期間後に別文脈中の目標のチャンクに加え、誤答の音素列に対照する目標の正答の音素列を含む単語で、対照単語リスト内の単語および対照単語リスト外の単語を書き取るディクテーションを行った。さらに実験期間後にリスニング能力への影響を比較し分析するため、GTEC-CTEテストを実施した。データはすべて現在分析中である。
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