2010 Fiscal Year Annual Research Report
LMSの連合によるコンピュータ支援外国語協働学習の実践に関する研究
Project/Area Number |
21520582
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Research Institution | Maebashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
原島 秀人 前橋工科大学, 工学部, 准教授 (30238175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 明延 首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (10234155)
佐藤 慎一 日本福祉大学, 国際福祉開発学部, 准教授 (10410763)
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Keywords | 英語 / 教育工学 / LMS / Moodle / 協働学習 |
Research Abstract |
本科研課題の本年度の目標は、昨年度の取り組みで実現したMoodle Network (M-Net)を実用に移し、実験レベルから実働レベルに移行させることであった。まず実験サーバをネットワークハブとして位置付け、複数大学のMoodleサーバをリム状に繋ぐ、スター型ネットワークを確立した。前期はまず関東圏の3大学がM-Netを介して英語でニュース記事を紹介し合う「交流フォーラム」活動、ハブサーバに置いたTOEICスタイルのクイズをリモート解答する活動、3大学の学生で協力して世界の有名人について英語のデータベースを作る「協働データベース」活動を行った。いずれの活動も支障なく進行したが、各リモートユーザが識別しにくいという問題が露見した。 そこで改良を検討し、仕様を決め、プログラマーに依頼してM-Netプログラムのカスタマイジングを行った。我々の知る限り世界でまだ誰もやっていない試みである。これにより、各リモートユーザ名はリモートサーバ毎に色分けされるようになり、学生同士、どこの学生と対話・討論しているのかがひと目で分かるようになった。また教師側でも活動や成績の管理において自分の指導する学生をまとめて把握し易くなった。後期ではこの改良版M-Netを用い、参加大学も4大学に増やし、更にかみ合った討論を導くためにディベート的要素を取り入れた「交流討論」活動を行った。事後アンケート調査も行った結果、ライバル意思が沸いて討論に熱が入ったとの回答が目立った。 この研究テーマについては8月に外国語教育メディア学会でシンポジウムを主催し、参加者と貴重な意見交換をすることができた。また、2月にはMoodle Moot Japan 2011において上記実践について発表を行った。
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