2009 Fiscal Year Annual Research Report
文学を取り入れた英語教材・教授法の開発-革新的な英語教育を目指して-
Project/Area Number |
21520588
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
立木 ドナ Kobe City University of Foreign Studies, 外国語学部, 教授 (80347517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ゼネック西出 ローリー 公立大学法人 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (30453145)
山口 治彦 公立大学法人 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (90220269)
南 隆太 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60247575)
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Keywords | repositioning / literature / textbooks / standards / productive language / historical / storytelling |
Research Abstract |
本研究の初年度は,文学的テクストの教室での使用実態を観察し,生徒の言語能力の醸成にどのように生産的に貢献しうるかを考察することで,英語教育における文学テクストの新しい位置づけを行った。主な関心は以下の3点である: 1. 英語教授法において文学テクストの使用を再評価するための論拠および資料を求める 2. 我が国の英語教育における文学テクストに対する考え方について,歴史的な視点から跡付ける 3. 教科書に用いられた文学テクストを調査し,英語教育における文学テクストの効用について批判的に精査する 上記の目的を達成するために,本年度は日本とヨーロッパ諸国における教科書の収集・調査に加えて,台湾,スペイン,およびドイツにおける研究協力者との協議を重ねた。 また,ストーリー・テリングの実践家Wim Wblbrink氏をオランダから招き,語りがどのように教育に結び付けられるのかについて,実践的な協議を行った。プロの実践家の実演と助言は,文学テクストがもたらす経験を体感するにあたってとても重要であった。文学テクストを教育に導入する際,テクストを単に「読む」のではなく,文学テクストを通した経験を「生きる」ことが大切である。文学テクストの再評価を机上の分析のみに終始させず,具体的事例を伴った論考が行えたことは,今後の研究に大きく貢献するものと考えられる。 このような研究活動を通して,生徒の学習段階に見合ったふさわしい文学テクストを選択する基準が現段階で明らかになりつつある。
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[Journal Article]2010
Author(s)
Minami Ryuta
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Journal Title
"What, has this thing appear'd again tonight?" : Re-playing Shakespeare on the Japanese Stage' Re Playing Shakespeare in Asia(Poonam Trivedi and Minami Ryuta(eds.))(New York ; Routledge)
Pages: 343(76-94)
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[Journal Article]2010
Author(s)
Minami Ryuta
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Journal Title
"Shakespeare for Japanese popular culture : Shojo Manga, Takarazuka and Twelfth Night" Shakespeare in Asia : Contemporary Performance(Dennis Kennedy and Yong Li Lan(eds.))(Cambridge University Press)
Pages: 304(109-131)
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[Journal Article]2009
Author(s)
山口治彦
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Journal Title
"Re-contextualizing reported speech : Some remarks on literary pragmatics" Language in Life, and a Life in Language : Jacob Mey-A Festschrift(Ken Turner and Bruce Fraser(eds.))(Emerald Group Publishing)
Pages: 629(441-447)
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[Journal Article]2009
Author(s)
山口治彦
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Journal Title
「視点の混在と3人称の語り:自由間接話法の問題をめぐって」『内と外の言語学』(坪本篤朗・早瀬尚子・和田尚明(編))(開拓社)
Pages: 430(213-244)
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[Journal Article]2009
Author(s)
山口治彦
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Journal Title
「談話分析」『シリーズ朝倉 言語の可能性2:言語学の領域(II)』(今井邦彦(編)中島平三(監修))(朝倉書店)
Pages: 214(99-124)
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