2011 Fiscal Year Annual Research Report
英語学習者におけるディスレクシアとディスグラフィアに関する調査
Project/Area Number |
21520592
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Research Institution | Tsukuba International University |
Principal Investigator |
中川 武 つくば国際大学, 産業社会学部, 准教授 (70326817)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 敏子 つくば国際大学, 産業社会学部, 教授 (60241832)
山名 豊美 つくば国際大学, 産業社会学部, 准教授 (60285757)
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Keywords | ディスレクシア / オーラルパーセプション / 学習動機 / 学習方法 / 学習効果 / 初年度教育(FYE) / リメディアル / 学習障害 |
Research Abstract |
平成23年度の研究実施計画に則り重点的に実施されたのは以下の項目である。(1)新入学生の英語文法力調査・学習調査・ディスレクシア対策を狙いとしたオーラルパーセプション活動の展開(2)潜在的なディスレクシア学習者に対する処遇としてのオーラルパーセプション活動の提案・論文執筆(3)大塚英語教育研究会における学会発表以下、各項目につき概述する。 (1)研究代表者・分担者により作成された文法力調査と学習調査を新入学生に対して実施し、学習者の有している文法力と学習観につき考察した。本研究課題の根幹であるディスレクシア等、学習障害の徴候を読み取るためのデータを収集することを心掛けた。同時並行的に、3人の研究者で共通シラバスを構成し、実際の授業展開の中で「オーラルパーセプション活動(全20回)」を導入・実施し、プレ・ポストテストデータを収集した上で論文(後述)に纏め、可視化に努めた。 (2)(3)研究成果の可視化として、(2)は「音声指導の重要性-潜在的なディスレクシア学習者のために-」を紀要論文として共同執筆し、上梓した。2011年2月に実現した「DAS Jurong Point Learning Centre」を始めとするシンガポール各教育機関への訪問により得られた情報を盛り込みつつ、ディスレクシアに対するケア・サポート体制を概括したものである。(3)では「学習動機・学習方法と学習効果-なぜ学習効果があがらないのか-」をテーマに3人の研究者による学会発表(大塚英語教育研究会2011年12月,月例会内)を行い、研究成果に対して大学教員を始めとする有識者らとの意見交換を行なった。日本人英語学習者を対象としたディスレクシアに関する認識・理解は依然として途上の過程にあるが、初年度教育(FYE)の根幹となるリメディアルが学習障害を想定したものである以上、ディスレクシア学習者に対する理解と支援をより一層加速させる必要がある。
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Research Products
(2 results)