2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520597
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
遠藤 美香 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (70242302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 俊正 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60146438)
菅沼 太陽 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (00328379)
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Keywords | 模擬医療面接 / 異文化コミュニケーション / カリキュラム論 / 教授法 / タスクに基づく指導 |
Research Abstract |
本研究の目的は、医学生を対象に、英語による模擬医療面接実習を行い、将来医師となり英語を話す患者の診療をする際、患者の持つ文化背景に配慮をもって、必要な情報交換を適切に行い、治療ができる医師を育成するためのカリキュラムの構築に寄与することである。 研究実施計画のうち、実証研究については、I前年度に引き続き、英語模擬医療面接実習の施行、IIデータの収集((1)実習中のSPと医師役の学生による音声資料、(2)実習前における学習者の背景英語経験および英語学力、(3)実習前後の学習者の動機付け要因の5段階評価)が計画通り実行でき、今後の分析を行う上での礎を築くことができた。データはすべて電子化ファイルに保存し、すべてのファイルを集めたアーカイヴを構築した。今後、必要に応じて情報を取出し、分析、参照することが可能である。III医療面接の手順、状況設定に沿った英語表現集の整備及び、改定を行った。これは、医学生(学習者)が自習の資料として使用が可能な形式であり、また、英語模擬医療面接を指導する教員のレファレンスとしても使用できる内容とした。 理論研究の面では、日本語による模擬医療面接実習についての開発が新展開している段階であるので、その情報を入手すること。また、異文化間のコミュニケーションにおける問題点や、それを克服する教授法の展開について、情報収集をおこなった。具体的には、医師と患者の間での異文化コミュニケーションでBad Newsを伝えなければならないときの配慮について、今年度は特に注目した。
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