2009 Fiscal Year Annual Research Report
日本におけるスペイン語学習のめやす策定の試み-大学第二外国語学習を考慮して-
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21520600
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
大森 洋子 Meiji Gakuin University, 教養教育センター, 教授 (60233277)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣康 好美 上智大学, 一般外国語センター, 嘱託講師 (50249067)
落合 佐枝 獨協大学, 国際教養学部, 兼任講師 (40534558)
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Keywords | カリキュラム / 語彙習得 / 教材作成 / 学習者のニーズ |
Research Abstract |
1.本年度は、12のテーマに分けた学習のめやすについてその理論的裏付け、妥当性等について研究をすすめ、学習者のニーズについての考察が重要であることが確認され,全国的規模でアンケート調査を行うこととなった。従って、年度の後半は特に学習者に外国語学習の客観的な必要性、および主観的な必要性についてアンケート項目の検討を先行研究に基づいて行った。(アンケートは22年度4月に全国42大学で行われ、その分析結果は22年度の課題となる。 2.スペインの教材がどのような基準をもとに作成されているかについてスペインの教材作成担当者に聞き取り調査を行った。今後、Plan curricular del instituto Cervantesで提案されているレベル分けについて日本という学習環境においてどのように利用されるかについて研究することが、我々の学習めやす策定に大いに関連することを認識した。 3.12のテーマについてその学習項目などについては研究グループ内でかなり共通理解されてきている。しかしながら、その項目の学習順、また活動事例などについてなどを充実させる必要があることか指摘され、東京および関西のスペイン語研究会合同研究会(SELE)にて動詞の学習順についてワークショップを行い、教室活動の改善への活動を行った。 4.初学者のための語彙の提示に関する研究では、スペインの教材、日本の教材等の語彙データベースを作成し、語彙調査の準備段階として、入門テキストと副読本教材の比較を行い、コロケーションを利用した語彙指導の方法の重要性について確認し、22年1月東京スペイン語学研究会で発表を行った。今後、さらにデータを広げ、語彙範疇ごとに調査し、初級レベル学習者のための語彙、および語彙習得のための活動例等について提案をしていく。
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