2010 Fiscal Year Annual Research Report
学生=社会人が交流する場としての英語授業の構築ならびに教材開発
Project/Area Number |
21520608
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
鈴木 章能 甲南女子大学, 文学部, 准教授 (70350733)
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Keywords | 英語教育 / キャリア教育 / モチベーション / 英語教材 / マルチメディア |
Research Abstract |
前年度に引き続き、日本でどれぐらいの職種で英語が必要であるのか、具体的な使用事例の調査とともに、職種別の英語使用場面をビデオに収め、編集し、動画教材を増やし、日本の英語学習者のモチベーションアップを図ると同時に、将来計画や職業選択とともに、自ら英語を学ぶ意義を深く理解することを目指して本研究を進めた。新たなものは航空関連、市役所、自動車教習所、中古車屋、不動産屋、ネイルアート、エステサロン、寿司屋、リンネ関連、日用雑貨屋、カーテン屋、家具屋、携帯電話ショップほかを調査し、内、前から7つまでの職種について英語使用場面あるいはインタビューを撮影した。また、前年度までにHPにアップした映像を用いるとともに、広東外語外貿大学で得た知見を活かし、キャリア選択と英語学習のモチベーションアップ、並びにスキル向上について、教室を様々な職業に就く社会人が集まる場と捉えて、他者への配慮を考えた全人的なコミュニケーション教育を行った。結果、今回も学習者の英語学習へのモチベーション、英語力ともに向上を見せた。特に医療関係のインタビュー映像では、英語が職業的専門性に必要である以上に、他者を安心させるために必須であるとの発言が続き、人間同士の絆や互助という言語の持つ重要性を学習者が理解し、人間の心の繋がりに英語の重要性を認めつつ英語学習意欲とスキル向上を学習者が行ったことは大きな教育的成果である。こうした成果は国内外で発表したが、中でも7月にフロリダで行われた国際学会EISTA2010では、世界の研究者による公開ブラインド審査が8項目に渡って行われ、総合平均点で約8点(10点満点)を収め、世界131名中6名の日本から発表者の一人に選ばれた。「日本の英語教育をリードしてほしい」という講評もあり、世界的にインパクトがあり期待される教育理論・実践・研究であることが具体的に裏付けられた。
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Research Products
(6 results)