2010 Fiscal Year Annual Research Report
国際社会で生きる力を育てる英語教育の研究 ―PCM手法を活用して―
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21520609
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
吉田 信介 関西大学, 外国語学部, 教授 (50230743)
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Keywords | 英語 / 生きる力 / 国際社会 / PCM手法 / ICT |
Research Abstract |
本研究の目的の一つである世界各国との国際パートナーシップの構築と国際プレゼンテーション大会で発表できる学生を育成するために、2つの活動を企画・参加した。H22年8月5,6日にはWorld Youth Meetingにおいて、事前に関大生と台湾中山大学との国際コラボレーションでTV会議、チャット、電子メール、掲示板による打ち合わせ指導を行い、当日協同プレゼンテーションを実施した。H22年12月27,28日には、台湾高雄市において開催されたAsian Student Exchange Programにおいて、関大生と中山大生が事前・現地交流活動、及び国際協同プレゼンテーションを行った。それらの活動を記録・分析し、報告を行った。そこからプレゼンテーションについては、1)1ページ1メッセージ(一画面1情報で聴衆が確実に理解できる)、2)見せる資料(ポイントを絞った箇条書きを見せることで、聞き手が内容を予測して聞く)、3)統一感(デザイン、レイアウト、色づかい、タイトル・見出しの文字サイズ・フォントの統一)の重要性が指摘された。国際協同では、意見や価値観の対立からコンフリクトが発生した場合、ウィン・ウィンの解決法としてファシリテーター導入の必要性が示唆され、そこで必要な英語力としてreframing、summarizing、paraphrasingができること、意思決定過程デザインとして、1)タイムラインによる時期と項目の列挙、2)連絡先手段、方法、頻度、内容の明示、3)準備時期・プレゼンテーション・事後報告の役割分担と内容、4)各段階での意思決定方法、5)最終意思決定結果としての本番プレゼンテーションの内容の決定方法についての提案・実践ができることが具体的な手法として有効であることが判明した。
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Research Products
(3 results)