2009 Fiscal Year Annual Research Report
小学校における英語教育担当教員の資質向上プログラムの開発
Project/Area Number |
21520613
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Research Institution | International Buddhist University |
Principal Investigator |
井川 好二 International Buddhist University, 教育学部, 准教授 (00388589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 成和 四天王寺大学, 教育学部, 准教授 (90253244)
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Keywords | 外国語教育 / 教師教育 |
Research Abstract |
本研究は、学習指導要領の改訂により小学校高学年において外国語活動が導入さるにとを踏まえて計画された。併せて、平成21年度より教員免許更新制が実施されることを受けて大学におれる教育現場への支援を今後進展させるためにも意義のある研究であった。 本研究の目的は、平成20年度予備講習を実施した経験小学校教員を対象とした研修ニーズに対する調査結果から、小学教員を対象とした英語指導のための講習内容を大学において開発し、小学校の教育現場に提供することであった。そこで、第一に、予備講習の事後評価と更新講習の事前の課題意識調査の結果をもとに、講習内容の構成と教材の作成を行った。第二に、海外の英語教育の実態を調査し、日本の小学校における英語教育について検討し、講習内容を深めることとした。平成21年度の更新講習は、選択講座「小学校英語」(6時間以上認定)として8月6日と20日の各1日計2日間実施された。2日間の受講者数は合計35名であった。 受講者の事前の課題意識調査及び事後評価の結果から、小学校教員は、英会話の学習経験の違いを意識し、自身の英語能力への高い不安や英語活動の計画・実施・評価に対する困難さを感じていた。さらには、研修やネイティブスピーカーの配置など制度面の不十分さについて不安を抱えていた。以上の結果から、今後も小学校教員の現状や課題意識を踏まえた講習内容の開発の必要性が指摘され、小学校現場の現状を踏まえて、継続して研究することの重要性が示唆された。また、カンボジアにおける英語教育の現状についてまとめ、第二言語の習得過程について考察を深め、講習内容に反映させるにとを試みた。このような実践的な講習内容だけに偏らず、理論を伴った講習内容を開発することは大学の役割であり、本研究の意義であると考えられる。
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