2010 Fiscal Year Annual Research Report
小学校における英語教育担当教員の資質向上プログラムの開発
Project/Area Number |
21520613
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Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
井川 好二 四天王寺大学, 教育学部, 教授 (00388589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 成和 四天王寺大学, 教育学部, 准教授 (90253244)
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Keywords | 外国語教育 / 教師教育 |
Research Abstract |
本研究は、学習指導要領の改訂により小学校高学年において外国語活動が導入されたことを受けて計画され、教育現場への支援を目的とした教員免許更新制更新講習の実施に向けた研究であった。 本研究の目的は、平成20年度予備講習、平成21年度更新講習において「小学校英語」講座を実施した経験や受講者を対象とした調査結果から、小学校教員を対象とした英語指導のための講習内容を大学において開発し、小学校の教育現場に提供することであった。そこで、第一に、平成21年度更新講習の事前の課題意識調査の結果と事後評価の結果を分析し、講習内容の改善と教材開発を行った。第二に、海外の英語教育の実態を調査し、日本の小学校における英語教育について検討した。平成21年度は、選択講座「小学校英語」(6時間以上認定)として2日間実施され、受講者数は合計35名であった。事後評価の自由記述形式の回答部分を分析したところ、出現頻度が15回以上のキーワードは15個であった。「キーワード」として「英語」「よい」「楽しい」「なる」「できる」「ありがとうございました」「わかる」等の記述が多く見られた。不安や苦手のようなネガティブな記述も見られたが、全体的にポジティブな記述が多かった。カテゴリ間の関連では、[英語]のカテゴリを中心に[講習の内容][よい][できる][講習][講師][講師へのお礼の言葉][わかる]との関連が強いことが示された。受講した結果、[できる][よい]というポジティブな評価と関連する記述が多く見られ、本講習の受講により英語に対する不安感の低下につながったと思われた。 以上の結果から、今後も小学校教員の現状や課題意識を踏まえた講習内容の開発が必要であることが示唆された。今後、小学校教員養成課程を有する大学として理論と実践を伴った講習内容を開発することが本研究の意義であると考える。
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