2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520618
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Research Institution | Matsuyama University |
Principal Investigator |
池上 真人 松山大学, 経営学部, 准教授 (60420759)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 信之 広島市立大学, 国際学部, 教授 (80202472)
渡辺 智恵 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (80275396)
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Keywords | 外国語教育 / 学習法 / 学習意欲 |
Research Abstract |
平成22年度の研究目的は、想定される各要因と学習意欲の関係性を量的調査によって調査し、学習意欲と各要因間の相互関係や因果関係をモデル化することであった。 まず量的調査にあたっては、期待価値理論を理論的枠組みとして用いて、学習者要因(学習動機、学習スタイルなど)と各学習方法に対する認知的評価(楽しさ、役立ち度、意味、面倒さ、難しさ、継続性)が学習意欲にどのように影響を及ぼすのかを調査した。 学習者要因に関しては、学習動機と学習スタイルをそれぞれ因子分析によって分析し、学習動機については3つの因子(内的動機、外的動機、無動機)、学習スタイルについては4つの因子(実践型、コツコツ型、法則型、論理型)を得た。そして、因子分析で得られたそれぞれの因子間で認知的評価と学習意欲との関係に差があるかを、相関係数を求めることによって分析した。その結果、学習動機に関しては3因子間で大きな差は見られなかったが、学習スタイルに関しては、認知的評価のうち「役立ち度(その学習が役立つかどうか)」や「意味(その学習をすることの意味)」と学習意欲との相関において因子間に差が見られた。すなわち、「英語力向上に役立つ」また「学習に意味がある」と思わせることによって学習意欲が向上するかどうかに、学習スタイルが影響を及ぼしているのではないかということが明らかになった。 平成22年度の調査では、それぞれの要因間にある程度の関係性は見いだせたものの、これらをモデル化する段階で想定したモデルに対するデータの当てはまり度が低かったため、モデル化するには至らなかった。そのため、平成23年度には、さらに追加の調査、分析をすることによって要因と学習意欲の間の相互関係や因果関係のモデル化を実現したいと考えている。
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Research Products
(3 results)