2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520618
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Research Institution | Matsuyama University |
Principal Investigator |
池上 真人 松山大学, 経営学部, 准教授 (60420759)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 信之 広島市立大学, 国際学部, 教授 (80202472)
渡辺 智恵 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (80275396)
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Keywords | 外国語教育 / 学習方法 / 学習意欲 |
Research Abstract |
本研究の目的は、自学習に焦点を当て、どのように学習方法を薦めれば学習者の学習意欲に効果的に働きかけることができるのかを明らかにすることである。これまでの研究によって、学習意欲を左右する要因や学習者要因と学習方法に対する認知的評価の間の関係性が示されたが、本年度は、学習者要因がどのように学習方法に対する認定的評価へ影響を及ぼしているのかをさらに検討すること、また教師の働きかけがどのように学習意欲に働きかけるのかをも明らかにすることを研究目的にしている。 調査はアンケート調査による量的調査とインタビュー調査による質的調査によって実施された。調査から示された主な結果は以下の通りである。 1.興味や楽しさを重視するかどうかによって「やりたい」と思う学習方法が異なること、また実践を通しての学習を好むかどうかや人前での間違いを許容できるかどうかによって「やれそう」と思える学習方法が異なること。 2.発表技能については、その技能の学習が好きかどうか、その技能についてある程度の自信があるかどうかが「やりたい」「やれそう」という気持ちに影響を与えていること。 3.教師の介入(学習計画を立ててくれることや定期的にテストをしてくれるなど)は、主に学習者の「やれそう」という気持ちに働きかけること。 本調査の結果から、学習者の学習意欲に働きかけるように学習方法を与えるためにはどのような点に留意しなければならないのかが一定程度明らかになったと言えるが、今後これらの結果を一般化するためにはさらに多様な学生を対象に、サンプル数を大きくした調査が必要であると考えられる。
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