2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520620
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Research Institution | Seinan Gakuin University |
Principal Investigator |
川瀬 義清 Seinan Gakuin University, 文学部, 教授 (20108616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長 加奈子 北九州市立大学, 基盤教育センター, 准教授 (70369833)
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Keywords | 英語教育 / 認知言語学 / 学校英文法 / 第二言語習得 |
Research Abstract |
平成21年度は概ね研究計画通り研究を遂行することができた。本年度はまず本研究の基礎となる,高等学校英語検定教科書のデータベース化と文献調査を主に実施した。教科書のデータベース化では,教科書の読み取り作業および修正作業に予想以上の手間がかかったため,平成21年度中に完了させることができなかったが,次年度中には中学校の検定教科書まで含めてデータベース化が完了する予定である。文献調査については,認知言語学および第一言語習得・第二言語習得に関する学術書から高等学校生徒を対象とする学習参考書まで幅広く調査することができた。また高等学校教科書および学習参考書から,文法事項が学校現場でどのように教授されているかについて調査し分析した。さらに本年度は,1)可算・不可算名詞,2)前置詞,3)五文型の3つの文法項目にっいて認知言語学に基づいた教授法を考案しワークシート等を完成させた。教員免許状更新講習において,これらの考案した教授法について高等学校の教員に講義した。内容に対する評価は大変高く,特に現場の教員からは学校現場への応用可能性を高く評価された。これらの内容について学会において口頭発表を行い,中学・高等学校の教員および大学の英語教員と意見交換をして新たな知見を得ることができた。次年度は,中学・高等学校の全英語検定教科書のデータベース化を完成させるとともに,今年度考案した教授法を実際の教室で行い,その教育効果を定量的に検証する予定である。
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Research Products
(2 results)