2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520620
|
Research Institution | Seinan Gakuin University |
Principal Investigator |
川瀬 義清 西南学院大学, 文学部, 教授 (20108616)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長 加奈子 北九州市立大学, 基盤教育センター, 准教授 (70369833)
|
Keywords | 英語教育 / 認知言語学 / 学校英文法 / 第二言語習得 |
Research Abstract |
本研究は,認知言語学の知見を学校英文法に取り入れ,学習者により負荷のかからない学校英文法を構築することを目的としている。研究最終年度となる平成23年度は,Learnaiblity(教育効果)とTeachability(学校教育現場への応用可能性)という2つの観点を融合し,さらなる研究を行った。 平成22年度に行った認知言語学に基づく前置詞の指導において,従来の教授法と比較して,認知言語学に基づく教授法の方が,長期的に学習効果が保持されるということが統計的に実証されていた。しかしどんなに学習効果がある教授法でも,認知言語学に関する専門的な知識を有しない現場の教員が活用できなければ意味がない。そこで今年度はさらに,学校現場への応用可能性という観点を加え,認知言語学の専門的知識を有しない中学・高等学校の教員が果たして認知言語学に基づいた教授法を活用できるのかという点について詳細な分析を行い,その成果を論文にまとめた。また,教育効果に関して,質的研究という観点から,認知言語学に基づく教授法がうまく作用する項目と,なかなか作用しにくい項目を抽出し,その違いについて学習者の認知という観点から分析を行い,国内外の学会においてその成果を広く公表を行った。 また平成21年度および平成22年度に引き続き,教員免許状更新講習において,研究代表者が本研究課題で考案した教授法およびワークシートを公表するとともに,中学・高等学校の英語教員に対して教授法についての指導を行った。平成21年度および平成22年度に引き続き,現場の教員からの満足度は大変高く,学校現場への応用可能性についても高く評価された。
|
Research Products
(5 results)