2010 Fiscal Year Annual Research Report
英語卒業論文作成支援を目的とした学習者コーパス構築と教育システム開発
Project/Area Number |
21520621
|
Research Institution | Nagasaki Junshin Catholic University |
Principal Investigator |
鈴木 千鶴子 長崎純心大学, 人文学部, 教授 (10123837)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 スーザン 長崎純心大学, 人文学部, 教授 (30310022)
金城 由美子 長崎純心大学, 人文学部, 准教授 (20291510)
吉原 将太 長崎純心大学, 人文学部, 准教授 (30321318)
|
Keywords | 学習者コーパス / ライティング / English for Academic Purposes / Collocation & Colligation / 自立学習システム / Language Competence of NNSs and NSs / 対照コーパス研究 / Vocabulary Exercise Sites |
Research Abstract |
1)前年度構築した日本人大学生英語卒業論文(212編)コーパス(約93万語)をPaulNation/Averil/CoxheadのGSL/AWLを対照とした分析結果より、量ならびに段階別基礎語彙と学術語彙の包含率の観点から、学習者用Concordance Search Systemのデータとして妥当であることを明らかにした。 2)Concordance Search Systemの設計にあたり、更に教育的効果に配慮し、搭載するデータとしてA-gradeの論文のみを、複数のratersによる評価結果を基にnative-speaker研究者の最終判断により、74編(約50万語)精選し、分野別(Arts, Computer Based Online Learning Materials, Culture, Education, Global Issues, History, Language Studies, Literature, New Technology,& Sociology)に10のサブコーパスに分類した。 3)当Concordance Search Systemに、学習効果を目して、以下の機能を付与した。(1)単語または語句による検索可能;(2)分野、セクション、発行年別にクロスオーバー検索可能;(3)andlor二様検索可能;(4)検索結果の表示でKWICながら、keyword(s)および前後の単語それぞれ識別マークした上でfull sentenceを表示;(5)更に前後のsentences表示可能。 4)精選されたA-grade papersコーパスと、母語話者大学生論文コーパスMICUSP (Michigan Corpusof Upper-level Student Papers)との対照研究から、当該学習者のtransitional wordsのcolligation featuresを特定した。その結果明らかとなったsentence中の使用位置の固定化傾向指摘のため、学習者コーパスデータを例文としたチュートリアルコンテンツを、自立学習支援システムにConcordance Search Systemと併設することとした。 5)秋季に研究協力者のAveril Coxheadを招聘し、システムの拡張として、AverilのAWL Vocabulary ExercisesとTom CobbのLexical Tutorの既存sitesを統合することとした。 6)冬季に韓国の研究者を招聘し、隣国におけるコーパス研究、特に教育利用と学習者コーパス研究の現状について得た情報を基に、本研究の在り方を再検討・確認した。 7)更に本研究の方向性を、英国はじめヨーロッパの研究者の見解ならびに日本語のコーパス研究の最新の動向から多角的に検証する予定であったが、大震災により繰り越した。 8)以上の研究成果を国際学会で発表しフィードバックを得るために、The12^<th> IprA Conference(2011年7月、イギリス)、10th International AELIFE Conference(同9月、スペイン)への研究発表申請を行い採択された。(799文字)
|