2011 Fiscal Year Annual Research Report
英語卒業論文作成支援を目的とした学習者コーパス構築と教育システム開発
Project/Area Number |
21520621
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Research Institution | Nagasaki Junshin Catholic University |
Principal Investigator |
鈴木 千鶴子 長崎純心大学, 人文学部, 教授 (10123837)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 スーザン 長崎純心大学, 人文学部, 教授 (30310022)
金城 由美子 長崎純心大学, 人文学部, 准教授 (20291510)
吉原 将太 長崎純心大学, 人文学部, 准教授 (30321318)
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Keywords | academic paper writing / learner corpora analysis / peer data-driven learning / concordance search system / collocation & colligation / development of rhetorical competence / cross-referential device / web-based independent learning system |
Research Abstract |
当該年度は最終年度として以下の3点を、研究目的・内容とした。 (1)英語卒業論文作成のための自立学習システムの、特にチュートリアルの教材コンテンツ部分の確定。 (2)システム使用による学生の自立学習支援効果の測定・評価。 (3)研究成果の発表・公表と、今後の課題の提案。 結果、(1)については、学習者コーパスのレベル別サブコーパス化、ならびに対照コーパスとして英語母語話者大学生論文コーパス:MICUSP(Michigan Corpus of Upper-Level Student Papers)の精選適正化を基に、3種類のサブコーパスの比較分析を行い、学習者の段階的習得特性を、未習熟度に比例した傾向として、以下4項目を明らかにした。(1)当該学習者においては、論の展開・転換を担う接続語(because,therefore,however,on the otherhand,the fact that等)を、同一の語句について文頭ないしは文中の固定的位置で使用する傾向が強い。(2)接続において3単語以上よりなる接続語句(節導入語句を含む)の使用に比して単一語の使用傾向が強い。(3)アカデミック・ライティングにおける説得力に関与する法副詞・法付接詞(certainly,apparentIy,probably,perhaps等)の使用頻度が少ない、且つ固定的位置で使用する傾向が強い。(4)また、法副詞・法付接詞使用において、法助動詞(will,would,could等)との共起頻度が少ない。 (3)に関して、システムの学習支援機能の一層の強化を図ることを目的に、基本的にコーパス研究に基づく他の参照資源を外部調達により組み込み統合型オンライン教育学習システムを完成させた。結果、以下の機能をクロスレファレンス・プラットフォームにて使用可能となった。(1)A-grade papersのコンコーダンス・サーチ・システム(2)ウェブ学習辞書(3)母語話者コーパス情報サイト(Native Checker)(4)AWL(Academic Word List)Exercises(5)上記(1)の研究結果に基づいた、学習者コーパスからの例文による英語卒業論文作成に役立つ解説、を加えたチュートリアルサイト。システムの使用実践評価部分は、次年度前期に繰り越した。 (3)について、国際語用論学会等3件発表し、1件採択発表予定。
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Research Products
(8 results)