2009 Fiscal Year Annual Research Report
脳科学的アプローチによる変種英語発音の聴き取り時の脳活動と英語力の関係の解明
Project/Area Number |
21520635
|
Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
多良 静也 Kochi University, 教育研究部・人文社会科学系, 准教授 (00294819)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大嶋 秀樹 高知工業高等專門学校, 総合科学科, 准教授 (90342576)
|
Keywords | 変種英語発音 / a mismatched interlanguage speech intelligibility disadvantage / fMRI / 脳科学 / 英語教育 |
Research Abstract |
今年度は主に2つの文献研究を行いながら,22年度予定の実験研究の準備を進めた。一つ目の文献研究は,脳科学研究で使用されるfMRIの詳細についての学習であった。PETなど脳研究時に使用する装置との比較をしながら,fMRIの機能を学習し,本研究課題についてどこまで解明できるのか,なにが解明できないのかの整理を行った。二つ目は,fMRIを利用した音声に関する研究や変種英語発音に関する研究の論文調査を行い,本年度執筆した論文The Influence of Foreign Accent on the Listening Comprehension by Japanese EFL Learners(全国英語教育学会(2010))で課題となった変種発音の種類について議論をした。本論文では,RPおよびヒンズー語話者の英語発音を取り上げ,日本人英語学習者に対して聴解活動を行わせた。その結果として得られたa mismatched interlanguage speech intelligiblity disadvantageをさらに検証するためには,日本人に馴染みのあるアメリカ発音や文化的経済的交流が盛んなアジア圏の国々の訛り発音を取り上げる必要があるという結論に至った。このことから,特にアジア圏の変種英語発音を収集するために,中国,台湾,韓国の英語教育に詳しい日本人英語教育研究者を介して,母語訛りの強い英語話者および評価するそれぞれの母語話者への実験協力依頼を行った。
|