2009 Fiscal Year Annual Research Report
米軍基地問題を通して考察する沖縄社会における英語学習の意義と動機づけの包括的研究
Project/Area Number |
21520636
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
柴田 美紀 University of the Ryukyus, 法文学部, 准教授 (90310961)
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Keywords | 英語教育 / 米軍基地 / アイデンティティ / モチベーション |
Research Abstract |
今年度は、研究の準備段階である。従って主に文献の収集とアンケートの作成を行った。文献は、主にアイデンティティーに関する先行研究や理論をレビューした。アンケートは、先の柴田の研究(科研費H18~20:萌芽)で使用したアンケートと、動機づけ及びアイデンティティ関連の先行研究で使用されたアンケートを参考にしながら「軍雇用者」「仕事で英語を必要とする就労者」「一般(職種を問わない)」の3種類を作成した。それぞれバイオデータと4つのセクションから構成されており、米軍基地に対する態度・意識に関する項目、帰属意識に関する項目、沖縄社会の内外における英語の役割に関する項目、英語学習の動機に関する項目が含まれている。アカデミックな分野外の回答者にも理解できるように専門用語を避け、平易な表現を心がけ、また「米軍基地問題」という政治的・歴史的に非常に繊細なテーマを扱うためアンケート項目に使用する文言・語句に細心の注意を払った。そして、まず民間の日本語学校の日本語教員1名と本研究担当者の勤務校の大学院生1名に文言や表現を確認してもらった。続いて、3つの種別にそれぞれ該当する4名計12名にアンケートのパイロットスタディーを行った。アンケート内容や表現、アンケートのレイアウト、長さなどにコメントをしてもらい、その結果をふまえ文言とレイアウトの修正を行い、アンケートは次年度22年度実施に向け最終のものが出来上がっている。被験者集団へのアンケート協力依頼については、本研究担当者の人脈を通じ米軍基地雇用者、観光産業(土産物屋、ホテルなど)に携わるもの、基地が存在する市町村に居住するものを何名か紹介してもらっている。
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