2012 Fiscal Year Annual Research Report
英語の母語習得と第二言語習得におけるリズムパターン生成モデル
Project/Area Number |
21520639
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
須藤 路子 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (60226587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松野 和彦 名古屋外国語大学, 外国語学部, 教授 (90029679)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 第二言語習得 / 母語習得 / 生成パターン / compensatory shortening / 日本人学習者 / 母音持続時間 / 英語習熟度 / ISI |
Research Abstract |
英語のリズム生成パターンに関係する要素として、母音のcompensatory shorteningが挙げられる。これはISI内でストレスのない音節の付加に伴って、ストレスを担う母音持続時間が短縮される現象である。今年度の研究の目的は、米語母語話者と日本人学習者による母音のcompensatory shorteningを観測し、日本人学習者の英語習熟度をISI内でストレスを担う母音持続時間の短縮率の観点から分析することであった。さらに英語学習開始年齢が、母音のcompensatory shorteningに与える影響を帰国生の生成パターンから検討した。また、TOEICにより測定される英語能力との関係も検討した。 ストレスを担う母音のfoot-level shorteningは、3つの被験者グループ、米語母語話者(AMR)、米国滞在経験のある帰国生(RTN)と滞在経験のない一般大学生(JPN)において観測されたが、短縮率はグループ間で異なっていた。1音節のISI内のストレスを担う母音に対する2音節のISI内の母音持続時間の短縮率は、単語内ISIの場合、AMR 26%、RTN 23%、JPN 10%であり、単語間ISIの場合、AMR 17%、RTN 17%、JPN 4%であった。多重比較検定の結果、ISIの構造および音節数に関わらず、JPNとAMR、JPNとRTNの母音短縮率の差は有意であることが示された(p < .01)。一方、AMRとRTNの差は有意ではなかった。被験者グループJPNのTOEICの平均点は422点で、被験者グループRTNのTOEICの平均点は844点であった。TOEICスコアにおいて英語能力に有意差が観測された一般大学生と帰国生に関して、母音のcompensatory shorteningにおいても有意差が観測された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)