2011 Fiscal Year Annual Research Report
公立学校インターナショナルクラス展開に伴うプレ・コア連動型英語教育モデルの開発
Project/Area Number |
21520644
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
山下 巌 順天堂大学, 保健看護学部, 准教授 (70442233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
淺間 正通 静岡大学, 情報学部, 教授 (60262797)
前野 博 至学館大学, 健康科学部, 准教授 (00369597)
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Keywords | 外国籍生徒 / インターナショナルクラス / ムードル / ウェブコミュニティ / 実践コミュニティ / 興味関心のコミュニティ |
Research Abstract |
研究最終年度となる本年は、ウェブ・コミュニティ上での意見交換と教室での対面授業とを相補的に組み合わせたプレ・コア連動型モデルを収敏することを主目標とした。Moodle上のウェブ・コミュニティ(ヴァーチャル・フォーラム)を利用して、対面授業におけるプレゼンテーションの準備として情報収集を行わせたところ、教室内では南米系の生徒に押され発言回数が少なかった韓国・中国などの東洋系外国籍生徒が、積極的にリーダーシップを発揮し学習の推進力となる例もあった。さらに、協調学習の萌芽が認められるなど、一定の成果を上げるに至った。しかし、ヴァーチャル・フォーラムに蓄積された生徒間のやり取りの談話分析をしてみると、形式知レベルでの道具連関的情報交換に終始し、「興味関心のコミュニティ(Community of Interest)」が形成されたにとどまり、当初の目的であった、暗黙知レベルでのインタラクションが行われることを目指した「実践コミュニティ(Community of Practice)」の形成にまでは至っていなかったことが判明した。これは、本研究の対象となったのが高校生であり、英語学習ニーズが異なり、動機付けの度合いも異なっていたことに起因すると思われる。そうはいうものの、高校生の英語学習へのムードル導入は、スマートフォンの浸透やFacebookなどのSNSの流行もあって、機敏な反応も得られ、今後の学習効果が大いに期待できる。 研究成果の発表に関しては、代表者の山下が、インドのプネ市において国際学術会議にて研究発表を実施した。また分担者の前野は、本研究で設定したヴァーチャル・フォーラムの管理運営から得た知識をもとに、情報活用術に関するテキストを出版した。同じく分担者の淺間は、海外の英語教育事情視察から得た知見をもとに学術書を出版した。
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Research Products
(8 results)