2009 Fiscal Year Annual Research Report
小学校英語教育における評価基準の構築の研究:ヨーロッパ共通参照枠を基にして
Project/Area Number |
21520645
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Research Institution | Nagoya Gakuin University |
Principal Investigator |
柳 善和 Nagoya Gakuin University, 外国語学部, 教授 (40220181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 美由紀 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30301617)
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Keywords | 評価論 / 小学校英語教育 / ヨーロッパ共通参照枠 |
Research Abstract |
21年度には、まず、物品費によって購入した図書(和書6冊、洋書28冊)などを利用してCEFR及び評価論の理論的な研究を行った。併せて海外出張先(フィンランド、オランダ、フランス、シンガポール)についての事前調査も行っている。また国内の学会(外国語教育メディア学会、小学校英語教育学会、中部地区英語教育学会、広島大学英語教育学会)に出張し多くの発表を聞く機会を得た。 海外出張として9月12日~24日までフィンランド、オランダ、フランスの各国で小学校4校、中学校1校、中等学校2校)を視察した。また2月27日から3月5日までシンガポールで日本人学校(小学校、中学校)、日本人幼稚園、シンガポール現地校(小学校2校、中学校1校、幼稚園1校)を視察した。いずれの学校でも英語の授業を参観し、学校長、担任やその他の教員と意見交換する機会が持てた。研究テーマとしているCEFRとの関係で、英語の授業における評価方法、テストの実際などについての情報も多く得たが、それ以外にも学校制度の様々な側面について情報が得られた。特に教員養成制度についてフィンランドではヘルシンキ大学附属中等学校を訪問したことから附属学校としての教育実習に対する取り組み、またオランダ(小学校1校、中等学校1校)においては実習中の教育実習生から話しを聞くことができた。シンガポールでは、学校現場における第2言語としての英語の役割を実際に見ることができ、学校教育における言語教育の位置づけについての知見が得られた。一方、シンガポールにおいては、従来から「マンパワー政策」が実施されており、それに伴う選抜制度の実際を見ることができた。 一方研究用の資料として、フィンランドでは小学校における英語教科書を全冊購入した。またシンガポールでは教員養成大学のテキスト等を多数購入でき、今後の研究に役立てることができると期待している。
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Research Products
(44 results)