2009 Fiscal Year Annual Research Report
小学校英語必修化後の新たな測定・評価の方法論構築に関する研究
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21520650
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Research Institution | Gifu City Women's College |
Principal Investigator |
中村 典生 Gifu City Women's College, 英語英文学科, 准教授 (70285758)
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Keywords | 英語 / 教育学 / 外国語活動 / 測定・評価 / 文字指導 |
Research Abstract |
本研究の目的は、外国語活動における新たな測定・評価方法を構築することである。特に、「外国語活動」を行った結果、態度面ばかりでなく、どのような語のどのような技能を結果的に身につけたかというスキルの側面を(テストという形ではなく)簡単に測定・評価する方法を、独自のモデル(多角的語彙習得モデル)をもとに構築しようとしている。これができれば、指導者が指導方法を顧みることができる材料となり、現場に有効であると同時に、ひいては日本の英語教育発展に少なからず寄与できると考える。 本研究は(i)多角的語彙習得モデルに基づいたアンケート・テストによるデータ収集、(ii)収集したデータを分析し、客観的な語彙力の評価基準を作り、(iii)作成したスケールに基づいて語彙技能を測定・評価できるソフトウェアの作成、(iv)作成したソフトウェアを用いての現場での実証実験、(v)新たな評価方法の提案、という流れで実施する。特に平成21年度は、徹底的に上記(i)を行う年度とした。具体的に以下を実施した。 1.参考図書を通じて早期英語教育における語彙習得の傾向と小学校英語における評価方法と意義について整理した。 2.岐阜県A市の教育課程特例校(小・中学校)においてアンケート調査を実施した。 3.滋賀県B市の小学校においてアンケート調査を実施した。 4.福岡県C市において、外国語活が活発なD小学校、それほど活発ではないE小学校、そしてそのD・E両小学校の児童が進学するF中学校でアンケート調査を実施した。 5.東京都荒川区G小学校においてアンケート調査を実施した。 以上の膨大な調査結果については、鋭意コンピュータに入力中である。なお、韓国、台湾などでも調査を実施する予定であったが、新型インフルエンザの影響で今年度は調査を断念した。また、来年度使用予定のソフトウェアの改良を行うとともに、研究成果の一部を小学校英語教育学会などで発表した。
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Research Products
(6 results)