蔵ネットワークの視点からみる日本近世の流通構造とその変容の研究

2009 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 21520666
• Research Institution: Niigata University
• Principal Investigator: 原 直史 Niigata University, 人文社会・教育科学系, 教授 (70270931)
• Keywords: 日本史 / 日本近世史 / 流通史 / 蔵ネットワーク

Research Abstract

計画の初年度である本年度においては、主として新潟湊とその後背地における「蔵」史料のリストアップとデータベース化を行った。
1.既刊史料集の検索・リストアップは、研究協力者の補助も得ながらすすめ、年度末までに予想全体量の約7割を完成した。
2.未刊史料の撮影・収集については、上記既刊史料のリストアップに予想外の時間がかかったため、予想全体量の2割ほどしか完了していない。次年度はこの部分に注力する必要がある。
3.副次的な検討対象地としての江戸・大坂の史料収集については、既刊史料集の購入・一部未刊史料の史料撮影を行い、次年度以降の本格的収集の下準備とした。
4.以上の史料収集を通じ、「蔵」の重層性など一定の知見を得たが、まだ未整理であり論文の形で発表することを得ていない。次年度には最低限でも研究ノートを公表できるよう整理をすすめる。