• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2012 Fiscal Year Annual Research Report

明版書誌の解明を通じた明代出版史研究

Research Project

Project/Area Number 21520716
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

井上 進  名古屋大学, 文学研究科, 教授 (40168448)

Project Period (FY) 2009-04-01 – 2013-03-31
Keywords明版 / 出版史 / 書誌学 / 目録学
Research Abstract

本研究の基礎であり根幹でもある明版書誌調査については、前年度に引きつづき明代初・中期刊本を中心に100点たらずの原本閲覧と書誌資料収集を果たし、当初の計画どおり順調に進行した。このうち、現在では本研究にとって極めて重要な位置を占めるようになったところの、台湾の国家図書館および故宮博物院に赴いての調査は、特に優れた成果を収めた。すなわち数量的には、実質4日の調査2回で47点の閲覧と書誌収集を果たし、かつその内容も明代出版史研究にとって史料的価値が高く、しかも日本には伝本がないものばかりとなっているのである。また国内の調査は静嘉堂文庫、尊経閣文庫を中心に、必要に応じて国立公文書館などにも赴き、約50点の調査を行ない、本研究が構築しつつある書誌構成を、より均衡の取れたものとした。この調査によって、これまでに累積された書誌は、本研究開始時の目標であった2800点を優に超えた。
ただし収集された書誌の知見目録化は、すでに早い時期から明らかとなっていたことながら、必要な作業量が当初の想定よりはるかに大きく、すこぶる緩慢にしか進行していない。とはいえ今年度には約100点の書誌整理、考証、入力をおえ、少なくとも新しく増加した分の書誌数は消化するという、最低限の目標は果たしたし、累積では1000点たらずの目録化が実現しており、今後の研究の基礎は築けた。
また論文等の形による出版史研究の成果のうち、台北・故宮博物院の『故宮文物月刊』に発表したものは、故宮当局からの要請に応えて執筆したもので、台湾の研究機関、研究者との信頼関係を表現しているという点から言って、発表の事実それ自体がひとつの研究成果であった。なお故宮当局からは引きつづき論文の執筆等を依頼されており、これにはできるだけ積極的に答えていくつもりである。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 元版与明初百年刊本的連続性 ― 従版本審定説起2012

    • Author(s)
      井上 進
    • Journal Title

      故宮文物月刊

      Volume: 357 Pages: 110‐119

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 台北に書を訪うの記2012

    • Author(s)
      井上 進
    • Journal Title

      飆風

      Volume: 51 Pages: 9‐34

URL: 

Published: 2014-07-24  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi