2010 Fiscal Year Annual Research Report
前近代アフガニスタンに関する歴史地理的研究と地名コーパスの作成
Project/Area Number |
21520717
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
稲葉 穣 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (60201935)
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Keywords | アフガニスタン / 歴史地理 / 中央アジア / 南アジア / 西アジア |
Research Abstract |
本年度は以下の内容について研究を行った。 1.文献研究:アラビア語地理書(Ibn Khurdadhbih,al-Masalik wa al-Mamalik等)、ペルシア語年代記(Gardizi,Zayn al-Akhbar等)、バクトリア語文書、漢籍(両唐書、唐會要、冊府元亀等)から地名を蒐集した。 2.地図資料収集:NATO駐アフガニスタン平和維持軍使用のアフガニスタン地域図の写しを入手し、旧ソ連軍参謀本部作製地図、その他との比較を行った。 3.フィールド情報との照合:1880年代に行われたアフガン国境策定委員会調査報告書に見えるメイトランド大佐の調査日記の写しを大英図書館から将来し、ここに見えるバザーラジャート東部の細かな地名と現在の地図情報の照合を行った。 また、申請者が主催する共同研究「南アジア北辺地域における文化交流の諸相」の活動の中で考古学、歴史学、美術史、言語学等多様な分野の研究者達と上記の成果をもとに議論を行った。しかし、予定していた2010年7月のAfghanistan Research Network Meetingは諸般の事情でキャンセルされ、かわりに2010年12月にオランダ、ライデン大学において開催された学会Shifting Frontiers:Current issues in the history of early Islamic Central Asiaに招待を受けて参加し、発表を行った。
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Research Products
(7 results)