2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21520718
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
青木 敦 Osaka University, 文学研究科, 准教授 (90272492)
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Keywords | 経済中心地論 / 唐宋変革 / 北宋 / 南宋 / 法制史 / 経済史 / 中国経済 / 歴史地理 |
Research Abstract |
本研究では、対象時期を(ア)唐前半期以前(7世紀以前)、(イ)唐末五代(8~10世紀)、(ウ)宋元代(10~14世紀半)、(エ)明清代(14世紀~20世紀半)の4時期にわけ、民間の経済活動における紛争処理の面で王朝がもっとも重要視した地域、すなわち王朝の「経済中心地」(学説簡史は後述)と諸制度の関係を解明することとしたが、本年度においては、(ウ)時期の根本資料明版『清明集』を中心とした「判語データベース」(計画A)の作成を開始し、また北魏~唐朝の経済中心と帝国維持のための財政構造の関係を検討する専門家による集まりを行った。2009年8月23日、代表者青木が組織した座談会「宋人の生真面目さについて」(第35回(2009年度)宋代史研究会夏合宿、長野県長野市戸隠越志旅館)であり、総勢20名以上の内外の研究者(学生を含む)の参加を得て、濱島敦俊教授、浅見洋二教授、近藤一成教授らと意見交換を行った。さらに、2010年1月11日には「宋代特別法の収集と整理-景徳『農田敕』を主として-」と題するペーパーを発表して上記のデータベース化作業を開始した経過を交えて報告した。同様に、2010年1月16日には、中国経済の構造について、招待講演「ジョーンズ『経済成長の世界史』と宋代中国経済の諸側面」を早稲田大学現代政治経済研究所において行った。
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