2011 Fiscal Year Annual Research Report
中国社会の近代化と陸軍大学校の人材養成システムとの関連性に関する研究
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21520729
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Research Institution | Suzuka International University |
Principal Investigator |
細井 和彦 鈴鹿国際大学, 国際人間科学部, 教授 (90319426)
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Keywords | 中華民国 / 陸軍大学 / 軍事史 / 軍事教育 / 近代史 / 中国 |
Research Abstract |
1. 前年度までに調査収集した陸軍大学校関連資料のうち、南京国民政府時期の陸軍大学校で『陸大月刊』編輯委員会が編輯を担当し、『陸大月刊』社から発行された『陸大月刊』第一巻第一期から第三巻第七期までの合計31冊の解題を附した目録を作成、公開した。 2. 前年度2月に昆明市で実施した楊徳慧女史へのインタビュー(音声)を所属研究機関の大学院生に手伝ってもらい、文字に起こす作業をした。なお内容の公開を兼ねた分析は次年度にすることにした。 3. 当初の計画では中国南方への資料収集と調査を実施する予定であったが、予定を変更して3月末に台北で資料状況を調査した。国防部所属の資料室を訪問して台湾に所蔵されている中華民国時期の陸軍大学校の資料について基本的な情報を得ることができた。一部の資料を複写することもできた。 4. 2011年6月4日、5日に開催された平成23年度軍事史学会年次大会に参加した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
『陸大月刊』の目録を刊行して、収集した資料を公開する方向性を作れた点。前年度昆明で実施した楊徳慧女史へのインタビューを資料として整理できた点。以上のような成果から研究はおおむね順調に進行していると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
1.今年度は楊徳慧女史へのインタビューを利用して陸軍大学校の教学改革に功績のあった楊杰の人物評価に関する論考を作成する予定である。 2.収集できた資料の整理をして、今年度中に資料収集を実施すべきかどうかを判断する。必要であれば、若干の変更を加えながら計画通りに実施することにしたい。 3.今年度が研究計画の最終年度にあたるため、年度の後半で4年間の研究成果を踏まえた研究成果報告書を作成する。
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Research Products
(1 results)