2013 Fiscal Year Annual Research Report
産業革命期イギリスの貧困と福祉に関する社会史的研究
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21520731
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
長谷川 貴彦 北海道大学, 文学研究科, 教授 (70291226)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 福祉 / 貧困 / アソシエーション / メイクシフト / 産業革命 |
Research Abstract |
平成25年は、昨年度に引き続き、基本的には「貧民の語り」を通じて貧困の範疇分類化とそのレトリックの分析に取り組んだ。その内容は、以下の通りである。第一に、貧困の原因を発見しようと試みた。貧困の原因を不況による失業、不作・凶作など社会経済的要因のみによるものではなく、高齢期、病気、寡婦や孤児になった場合など、個人のライフサイクルのなかでも貧困に陥りやすいリスキーな時期があることを重視して分類した。第二に、そうした貧困に対応する生存維持の手段の発見しようと試みた。救貧やヴォランタリズムに加えて、家族・親族ネットワーク、近隣関係、質入れ、売春、犯罪など、多様な貧民の生存戦略を明らかにしようとした。第三に、「貧民の語り」をめぐるレトリックの分析を言語論的に分析、語りのパターンを発見して、言語論的位相と社会経済的次元の接合を試みた。夏には、前年度繰り越し分から、ベルギーのゲント大学で開催された国際歴史理論学会に参加して、歴史学方法論の最新の手法を吸収することにつとめた。 これらの成果は、「社会運動史とニューレフト史学」『歴史として、記憶として』共著(御茶の水書房、2013年5月)、「現代歴史学の挑戦」歴史学研究会編『歴史学のアクチュアリティ』(東京大学出版会、2013年5月)、「文化史研究の射程」「特集 ピーター・バーク」『思想』1074号(2013年10月)として発表された。これまでの研究全体を通じた成果は、単著『イギリス福祉国家の歴史的源流 近世・近代転換期の中間団体』(東京大学出版会、2014年3月)としてまとめられ刊行された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)