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2010 Fiscal Year Annual Research Report

ハワイの和太鼓文化:ハワイ祭太鼓の誕生と発展

Research Project

Project/Area Number 21520821
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

中原 ゆかり  愛媛大学, 法文学部, 教授 (00284381)

Keywords文化人類学 / 民族音楽学 / ハワイ / 移民 / 日系 / 和太鼓
Research Abstract

本研究の目的は、ハワイ最初の和太鼓グループであるハワイ祭太鼓の誕生から現在に至るまでの民族誌を著すことである。研究方法としては、(1)文献、雑誌、新聞記事等の文字資料の収集と分析、(2)ビデオ、録音テープ、CD等の映像音響資料の収集と分析、(3)演奏活動についての参与観察、および担い手へのインタビュー、の4つの方法を想定した。
2年目にあたる平成22年度には、ハワイ祭太鼓が所有する大量のビデオ資料のDVD化および文字資料の収集が、80パーセント終了した。またハワイにおけるハワイ祭太鼓の活動について、7月を中心に参与観察を行い、主なレパートリーとそのバリエーションについて記録を行った。
研究の中で特に興味深かったのは、ハワイ日系移民全体を象徴する歌とされている一世たちの残した〈ホレホレ節〉である。若い世代が〈ホレホレ節〉とその背景にある一世たちの暮らしを知り、なおかつ太鼓をはじめとした打楽器による伴奏をアレンジ、演奏する行為を通じて、つらい労働に耐えた一世たちを尊敬、感謝していた。また、ハワイ祭太鼓の創作曲の中には、ハワイのフラとのコラボレーションもあり、米本土での公演等において、「ハワイらしさ」を大きくアピールしていた。
ハワイ祭太鼓にとっての和太鼓とは、単に彼ら移民たちのルーツである「日本」とつながり、あるいは「アメリカの日系」というヨコのつながりを保つだけではなく、「ハワイに生きている自分たち」を表現する媒体となっている点が明らかになった。

  • Research Products

    (3 results)

All 2011 2010

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] ハワイ日系移民の<ホレホレ節>の継承:悲しい歌の伝説をめぐって2011

    • Author(s)
      中原ゆかり
    • Journal Title

      民俗音楽研究

      Volume: 第36号 Pages: 13-24

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] ハリー・ウラタの採集ノート:井上熊太郎・安竹宇一郎が語る<ホレホレ節>2011

    • Author(s)
      中原ゆかり
    • Journal Title

      愛媛大学法文学部論集

      Volume: 30 Pages: 83-107

  • [Journal Article] ハリー・ウラタの採集ノート:朝倉カツエ、藤間美佐の語る<ホレホレ節>2010

    • Author(s)
      中原ゆかり
    • Journal Title

      愛媛大学法文学部論集人文学科編

      Volume: 29 Pages: 51-77

URL: 

Published: 2012-07-19   Modified: 2013-04-25  

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