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2010 Fiscal Year Annual Research Report

異業種間の職人における技術の伝承と応用性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 21520835
Research InstitutionNational Museum of Japanese History

Principal Investigator

青木 隆浩  国立歴史民俗博物館, 研究部, 准教授 (70353373)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小池 淳一  国立歴史民俗博物館, 研究部, 准教授 (60241452)
Keywords伝統産業 / 技術伝承 / 技術変化 / 道具 / ロクロ
Research Abstract

今年度は、まず青木が昨年度、栃木県で撮影した酒造りの映像記録を用いて、南部杜氏や越後杜氏といった従来型の蔵人集団と2006年に新設された下野杜氏の製造工程と分業形態を比較検討した。その結果、蒸米・麹米の混ぜ方や櫂棒の回し方、五感の使い方などに違いがあることが判明した。やはり、清酒製造の教本に書かれていない点については、先輩杜氏の技を見て学ぶことが必要だとあらためて感じた。この映像は、歴博映像フォーラム5で公開した。
また、青木は陶磁器業の技術変化についても昨年に引き続き調査をおこなった。とくに大正時代から昭和30年代にかけてデザインを大きく変え、民芸ブームへと至った壺屋焼と、それまで汽車土瓶や山水土瓶、カメなどの日用雑器を主要製品としていたのが、濱田庄司の移住によって多くの作家が集まる場へと急激に変化した益子焼、さらにはこれまで有田焼ブランドとして販売されてきたが、近年独自の産地ブランドを強化している波佐見焼について調査をおこなった。さらに、昨年度から引き続き、多治見市で美濃焼の窯道具や製品変化についても調査した。美濃焼と壺屋焼は近代以降の製品や窯道具が一般市場や博物館・資料館等に残っているので調査しやすいが、益子焼と波佐見焼のそれらはなぜかほとんど残っていないため、同じ方法で調査できない。このため、調査方法に工夫をする必要があると考えている。
一方、小池は甲府をおもなフィールドとして、筆記具の製造や修理方法について調査した。その結果、製造や修理に使っていた道具類の寄贈を受け、博物館に収蔵することとなった。これまでは、製造現場での観察と聞き取り調査が主体であったが、今後はそれらの収蔵資料についても詳しく調査していく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 近代の酒造技術-東京市場をめぐる品質競争-2011

    • Author(s)
      青木隆浩
    • Journal Title

      歴史研究の最前線

      Volume: vol.13号 Pages: 47-85

URL: 

Published: 2012-07-19  

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