2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530015
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
吉田 如子 明治大学, 研究・知財戦略機構, 客員研究員 (70533967)
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Keywords | 警察 / 地方 / エリート / 組織社会学 / 政策策定 / キャリアパス / 地方自治体 / 警察庁 |
Research Abstract |
平成22年度は、エリート警察官のキャリアパス、職務経験、教育内容などをより多角的に理解するために、対照性のある集団からの資料を収集することを目的とした。 そこで、本年度は、前年度において収集した資料をより多角的に理解するために、(1)エリート警察官の警視集団においても「特別」なのか、(2)福岡県警察エリートから面談において聞き取ったキャリアパス、職務経験は、確かに特殊だと考えられるが、それは全都道府県警察において普遍的なのか、という二点の視座を中心に据えることとした。 まず、(1)については、ある都道府県警察の警視全員に対する調査が必要であると考えられ、(2)については、福岡県警察とは対照的な、治安にそれほどの問題がない、比較的小規模の都道府県警察に対する調査が必要であると考えられた。幸いにも、二点の調査を可能にする福島県警察から調査に対する許可を得て、(1)警視全員に対する調査票調査、(2)エリートに対する面談調査、を実施することができた。 これにより、都道府県警察エリートの果たす、管理者、政策策定者としての役割、そしてそれを可能にするキャリアパス、教育、職務経験の内容が多角的に明らかとなり、さらに、従来の理解における、都道府県警察と警察庁の関係性「現場」対「管理者」、「現場」対「政策策定者」といった構図から脱却した関係性を理解することができた。 これにより、都道府県警察エリートの果たす、管理者、政策策定者としての役割、そしてそれを可能にするキャリアパス、教育、職務経験の内容が多角的に明らかとなり、さらに、従来の理解における、都道府県警察と警察庁の関係性「現場」対「管理者」、「現場」対「政策策定者」といった構図から脱却した関係性を理解することができた。
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