アメリカ合衆国における外国人労働者の統合政策

2009 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 21530054
• Research Institution: Iwate University
• Principal Investigator: 早川 智津子 Iwate University, 国際交流センター, 准教授 (90451492)
• Keywords: 社会法学

Research Abstract

本研究は、アメリカ法との比較法的検討を踏まえて、アメリカ合衆国における外国人労働者の統合政策についての調査研究を行ったうえで、わが国の外国人受入れ政策にも視点を向け、差別禁止など外国人の社会的統合策の充実について政策的提言を行う方向で研究を展開してゆくものである。
以上の本研究の目的を踏まえて、本研究の初年度である平成21年度においては、平成22年度以降の本格的調査を前に、国内における資料・情報収集及びアメリカにおける資料収集及び現地の研究者との研究協力関係を作るなど予備的調査を行った。具体的には下記の調査研究を実施した。
1国内調査研究
平成21年度においては移民関連不当雇用行為等について、国内調査による資料収集、情報収集等を行った。資料収集については、研究に必要な図書の購入をしたほか、アメリカ移民法等の文献資料を多く所有している国内大学において、移民法関連資料を閲覧した。
また、国内における外国人労働者を巡る議論や入管法改正等に関する情報・資料収集を行った。
2アメリカ合衆国での予備的調査研究
上記(1)の国内での調査研究を踏まえ、アメリカ合衆国のワシントンD.C.及びルイジアナ州ニューオーリンズにおいて、資料収集及び予備的調査を行った。具体的には、訪問地の大学図書館において、資料収集を行ったほか、平成22年度以降の本格的現地調査を前に、調査手法について移民法研究を行っている現地研究者等との意見交換を行うとともに、外国人労働者に係る政府機関・NGO等を訪問し情報収集を行った。