2010 Fiscal Year Annual Research Report
看護職の勤務シフトの法的分析と提言-看護法学確立のための基礎的研究
Project/Area Number |
21530061
|
Research Institution | The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing |
Principal Investigator |
大橋 将 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (10403932)
|
Keywords | 看護労働 / 勤務シフト / 交代制 / 過重労働 / 看護法学 |
Research Abstract |
平成21年度の予備調査に引き続き、平成22年度は、本格的な実態調査のための質問項目の確定を行った。その上で、全国の主要な病院の看護部長に直接アポイントメントを取り、インタビューを行った。インタビューに応じてくれた看護部長(副院長)は、次の10病院・施設の方々である。徳島赤十字病院、徳島県看護協会(会長)、葛飾赤十字産院、武蔵野赤十字病院、日本医科大学付属病院、杏林大学付属病院、九州大学病院、熊本赤十字病院、佐賀大学付属病院、埼玉県看護協会(副会長)。それ以外に、本学教員の現場経験の聴取を行うなど、看護労働が抱える各種問題についてのデータはほぼそろえることができた。現在、最終報告に向け、鋭意インタビュー内容の整理・分析、および今後の課題についての執筆に務めている。 一方、昨年九州社会法研究会において報告した、裁判例から浮かび上がる看護労働における問題点の摘出と課題の提起についての論文「看護労働における労働時間制の法的課題-看護労働に関する裁判例を中心に」も、ほぼ完成し、季刊労働法に提出し査読中である。
|