2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530126
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
和田 淳一郎 横浜市立大学, 国際マネジメント研究科, 教授 (30244502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 利裕 横浜市立大学, 国際マネジメント研究科, 准教授 (00178550)
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Keywords | 投票区 / 投票率 / GIS / 投票行動 / 区割り / 定数配分 / 地理情報システム / 選挙 |
Research Abstract |
本研究は、投票区レベルの集計データと、各種社会経済データとの組み合わせによる、投票行動の分析を行う3カ年プロジェクトの最終年である。社会調査、アンケートに基づくサーベイデータのように、過大な投票率を示すといった信頼性の問題はないし、開票区レベルの集計データのような個票数の問題もないデータを、各種社会経済データと組み合わせて、パネルデータを組み上げ、異なるレベルの選挙も視野に入れた投票行動の分析を行うことを目標にしている。 3年目は、1月7目の国際研究集会「数理・計量政治学のフロンティア」での発表を目指して、分析を進めた。Princeton,ANU,Yale,MIT,Michiganなどの教員が一同に集結し、熱くコメントを下さったこともあり、最終発表を公共選択学会で行い、その成果をレフリー誌に問う予定である。 なお、データベース構築の基本単位である投票区の公平性のチェックを行うべき指標に関して考えがおよび、副産物たる研究が、Journal of Theoretical Politics、『選挙研究』に掲載され学会賞までいただけたわけだが、この指標を一般化する作業から、整数問題(議員定数配分問題)に関わる成果が出たこともあり、急遽論文にまとめ、韓国への招聘発表を含む、国内外の学会、セミナーで報告を行った結果、Methematical political Sciencesへの論文掲載を達成することができた。副産物が高く評価されてしまったことに伴い、時間と想定外の旅費が多くかかってしまったわけだが、研究分担者の坂口が、黙々と分析作業に取り組み、和田の作業を軽減し、また同時に、予算節約に励み、学会報告に関わる費用を捻出してくれたことに深く深く感謝したい。
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Research Products
(11 results)