2009 Fiscal Year Annual Research Report
限界生産性が逓減または逓増する生産関数のノンパラメトリックバウンド推定
Project/Area Number |
21530167
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
奥村 綱雄 Yokohama National University, 国際社会科学研究科, 教授 (90323922)
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Keywords | 限界生産性逓減 / 生産関数 / ノンパラメトリック / セミパラメトリック / 教育の効果 |
Research Abstract |
平成21年度は、本研究の基礎計量モデルの開発と、22年度と23年度に行う実証研究に使用するデータの整備を行った。 基礎計量モデルの開発:生産関数が、限界生産性が逓減する関数つまり凹増加関数であるという仮定のもと、生産関数の説明変数が内生性問題またはSelection問題を持つような場合を考える。この場合に、生産関数が入りうる最小のバウンド(領域)を識別し推定するノンパラメトリックバウンド推定の計量経済手法の開発を行った。特に、Manski(1997,Econometrica)、Manski and Pepper(2000,Econometrica)、Okumura(2004,2007)、Okumura and Usui(2008)のノンパラメトリックバウンド計量経済学手法を基盤にして、生産関数が凹増加関数とMonotone Treatment Selectionの仮定を満たすとき、生産関数を推定する計量モデルの開発を行った。 データの整備:実証分析に使用するNational Longitudinal Survey of YouthやCurrent Population Surveyの労働データを、ソフトウェア(STATA)を使って整理した。そして、実証分析に利用可能なように処理を行った。上記基礎計量モデルの開発で開発した計量経済モデルを、ソフトウェア(MATLAB)を使ってプログラム化し、推定を実行可能にした。
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