2011 Fiscal Year Annual Research Report
限界生産性が逓減または逓増する生産関数のノンパラメトリックバウンド推定
Project/Area Number |
21530167
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
奥村 綱雄 横浜国立大学, 国際社会科学研究科, 教授 (90323922)
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Keywords | 限界生産性逓減 / 生産関数 / ノンパラメトリック / セミパラメトリック / 教育の効果 |
Research Abstract |
23年度は、22年度に引き続き人的生産関数の推定を行った。 21-22年度では、凹増加関数である人的生産関数のUpper boundとLower boundのそれぞれの推定値を求めるプログラムを作成し、整備した人的生産関数のデータを使って、バウンドを推定した。そして、国際学会等で研究の中間報告を行った。その際、出席する研究者との議論・討論において、本研究の推定値にはFinite sample biasが生じ、バウンドが過小に評価される可能性を指摘された。そこで、23年度は、finite sample biasを修正し、より正確にバウンドを推定する計量手法を開発した。具体的には、(1)Chernozhukov, Lee, and Rosen(2011)が開発した手法、(2)Haile and Tamer(2003)が開発した手法、(3)Kreider and Pepper(2007)が開発した手法それぞれを、本研究のバウンド推定に生じるfinite sample biasの修正に適するように改良して、新たな修正方法を開発した。そして、その手法を実行するプログラムを作成した。最終的に、このプログラムと本研究で整備したデータを用いて、本研究のバウンドを再推定した結果、過小推定されていた推定値を修正することができた。 本研究の結果をまとめ、国際学術雑誌に投稿した。
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Research Products
(3 results)