Research Abstract |
平成21年度においては,戦略的補完性に関する基本的な性質をまとめ,離散環境における理論を整備するとともに,海外の研究動向に関してサーベイを行った.さらに渡辺と山下は,戦略的補完性を有するマルコフゲームに関する研究とその性質をまとめ,それを離散環境に応用するための理論を構築した.この結果は,首都大学東京のDiscussion Paperにまとめ,現在,国際雑誌に投稿中である. 戦略的補完性・優モジュラ関数に関する理論は,国際的に近年注目されている分野であるので,論文誌に掲載されている論文だけではなく,海外の研究者との情報交換も重要視した.具体的には2009 the 5th Spain, Italy, Netherlands Meeting on Game Theory (SING5), The 1st Annual UECE LISBON MEETINGS-GAME THEORY AND APPLICATIONS,などの国際学会に参加し,上記の結果を世界に発信するとともに,同分野の研究動向に関して注意を払い,情報を収集した.また渡辺・山下は,日本オペレーションズリサーチ学会に参加し,研究成果を国内に発信するとともに,情報の交換を行った.
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