2011 Fiscal Year Annual Research Report
インドの小地域住民全数データを参照基準にした途上国センサス・行政データの研究
Project/Area Number |
21530197
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
岡部 純一 横浜国立大学, 国際社会科学研究科, 教授 (70204013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 治平 神戸大学, 農学研究科, 教授 (40204557)
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Keywords | 経済統計学 / 統計制度 / インド |
Research Abstract |
本研究の目的は、インドにおける統計制度の末端の姿を定量的・分析的方法で検証することによって、途上国統計制度の実態を根底から解き明かすことである。そのために、本研究は、インドの民間研究機関(Foundation for Agrarian Studies-FAS)がインド国内の典型村落について収集した村落世帯全数データベースを参照基準として、当該村落の政府基礎データ(センサスデータや行政記録)の実態を検証する。この検証によって、インド統計制度の問題点、それが何を捉え、何を捉えられないのか、その現状と原因を明らかにすることが本研究の目的である。本研究の目的を達成するために、 i)海外共同研究者V.K.Ramachandran教授らのインド研究者グループと連携して、2011年7月に村落統計制度調査(Warwatkhanderao村調査)のフォローアップを行った。FASデータベースと村落基礎統計との照合作業について、残された作業を完了させた。データの不照合部分について詳細に検証した。 ii)研究協力者(元研究分担者)である宇佐美好文氏と協力して、FASデータベースを利用したBelow Poverty Line (BPL)センサスの検証作業について総括を行った。 iii)研究分担者である金子治平氏を中心に、インドの地域農業統計、とくに農業生産費データについてFASと検証する。 以上の調査によって、途上国インドの村落統計制度の全体像が明らかになった。 iv)本研究から明らかになった、インドの村落統計制度の現状とその社会的背景について研究成果の一部を内外に向けて公表した。 以上の研究によって、途上国研究における村落統計制度の利用方法と問題点が把握された。
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[Presentation] NREGA in Rajasthan-Summary of Prof.Usami's Work (in Hindi)2012
Author(s)
Usami Yoshifumi, Ramachandran, V.(ただし研究協力者)
Organizer
Foundation for Agrarian Studies, Project on Agrarian Relations in India, Rajasthan Round, Meeting to Discuss the Results of Village Surveys in Rajasthan
Place of Presentation
Academic Staff College, University of Rajasthan, Jaipur, Rajasthan(インド)(招待講演)
Year and Date
2012-03-04
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