2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530238
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Research Institution | International University of Japan |
Principal Investigator |
小谷 浩示 国際大学, 国際関係学研究科, 准教授 (80422583)
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Keywords | 不確実性 / 捕獲効率 / 外来種管理 / 順応的管理 |
Research Abstract |
主に、研究の取り纏めに取り組んだ。特に、これまでの研究業績の結果を一般的読者に説明し・理解を促す事を主眼として、書籍、及びサーベイ論文の執筆を行った。その内、既に二編の論文は、書籍の章として出版が決定しており、残りの一編の論文は未だになお、執筆中であるが近日中にサーベイ論文として、学術雑誌に投稿予定である。最初に挙げた二編の論文は、「再生可能資源とオープンアクセス」、そして「外来種管理」というタイトルで各々、出版される。最初に挙げた「再生可能資源とオープンアクセス」では、一般的な再生可能資源についての説明をしながら、現在の社会で深刻である再生可能資源問題として「外来種」を取り上げた。その中で、我々が当該研究助成を受けた中で培った研究成果を纏め、如何に重要な問題であるか、そしてその理論がどのように役立つのかを説明している。また、二編目の論文は、一般的読者に向け、環境経済学の入門書の一章として出版される。我々が数編の学術論文の中で数理模型や計算機実験で得てきた外来種管理の新たな理論、その中でも特に、捕獲効率と不確実性の影響について分析結果をより平易な言葉と説明で解説している。これらの論文を読むことにより、数学的素養が無い方でも現在の外来種管理における大きな弊害として「捕獲効率」と「不確実性」という要素が非常に重要である事、そして「外来種の根絶」というものがどれだけ難しいものであるか、理解出来るように工夫して執筆されている。最後に、学術雑誌に投稿予定のサーベイ論文は、これまでの数編の学術論文として発表されて来た研究業績の総集編となる。これまで行ってきた分析を基に、どのような状況でどのような外来種管理を順応的に行っていくべきか結論付ける。
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