2012 Fiscal Year Annual Research Report
エジプトの相互扶助慣行に関する実証研究―地域社会における生活保障のメカニズム解明
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21530252
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Research Institution | Kyoritsu Women's University |
Principal Investigator |
岩崎 えり奈 共立女子大学, 文芸学部, 准教授 (20436744)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | エジプト / 地域 / 社会調査 / 統計 / 相互扶助 |
Research Abstract |
本研究は、エジプトの地域社会における相互扶助慣行をミクロレベルで実態的に解明することを目指している。具体的には、都市と農村において世帯・個人を対象に様々な相互扶助慣行に関する社会調査と実証分析を行い、エジプトの地域社会における生活保障のメカニズムを検証することを目的とする。 その具体的な作業として、昨年度に引き続き、最終年度である本年度は、エジプトの西部砂漠(リビア砂漠)における村落を対象に、農業労働・農業共同耕作慣行・水利慣行、ならびに住宅やモスク建設などの共同社会事業に関する調査を行った。また、下エジプトについてはメヌーフィーヤ県の村落を対象に、同じく農業労働・農業共同耕作慣行・水利慣行に関する調査を、聞き取り調査を中心に実施した。カイロについては、昨年度に引き続き、繊維産業地区であると同時に低所得者住宅街でもあるショブラヒーマ地区に加え、カイロのなかでも最も貧しい地区とされるカイロ中心部のマンシーヤ・ナスル地区を対象とし、住宅と道路などに関する住民間の共同慣行について調査を行った。また、最終年度の本年度は、補足調査として、西部砂漠の調査村の近隣村と下エジプト北部の村落における農業・水利慣行に関する聞き取り調査を行い、これらの調査から得られたデータ・資料をもとに整理・分析作業を進めた。その成果の一部は、The 4th Egyptian Japanese Joint Symposiums on “Remote Sensing and Its Application; From Archaeology To Social Sciences"などにおいて発表した。目下、現地調査で得られたデータ・情報をもとに、体系的に研究成果としてまとめる作業を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)