2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530257
|
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
山下 隆之 静岡大学, 人文学部, 教授 (20252158)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅利 一郎 静岡大学, 人文学部, 教授 (50115432)
上藤 一郎 静岡大学, 人文学部, 教授 (00281494)
高瀬 浩二 静岡大学, 人文学部, 准教授 (20350358)
|
Keywords | 政策シミュレーション / 人口減少 / 経済成長 |
Research Abstract |
平成22は年度は、地域経済の相互依存関係を明らかにすることを目指した。 まず、労働力の流出入の視点から経済圏を特定し、各経済圏間の相互依存関係を明らかにする手法の開発を試みた。数量化IV類を応用して静岡県各市町村間の親近性(依存度)を明らかにした後、求めた第1及び第2固有ベクトルの各要素に対してグラズター分析を適用し、経済圏を特定化することとした。分析には、統計法の改正に伴い2009年度よりされるようになった「委託による統計の作成等(オーダーメード)」の制度を利用し、それにより得られだ2005年度国勢調査による就業者移動の再集計データを用いることとした。静岡県を対象にしのは、国勢調査以外にもミクロ・データを利用することができて分析結果の検証が可能だからである。分析の結果、一般的に利用される行政上の経済圏と、労働力移動からみた経済圏とには相違があることがわかった。 次に、1960年から2005年の国勢調査における産業別就業者データに関して、シフトシェア分析を応用し、経済成長の上での核となる地域と周辺地域を調べた。静岡県を対象とした分析では、核となる地域と上の拠点都市との間ににやはりずれが生じていることがわかった。人口減少局面の到来とともに従来の核となる地域がその役割を変えているという興味深い結果を得ることができた。また、全国を対象としたしシフシェア分析からは、想像以上に東京圏一極化が進んでいることもわかった。 システム・ダイナミックスの分析手法に関しては、地域経済モデルを作成する新たな工夫点をいくつか開発することができた。静岡経済モデルに関しては、大学のホームページで公開中である。
|
Research Products
(9 results)