2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530261
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Research Institution | Fukuoka Women's University |
Principal Investigator |
大住 圭介 福岡女子大学, 文理学部, 教授 (10109621)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 社会的インフラ / 持続的成長 / イノベーション / 環境 / 研究開発 |
Research Abstract |
本年度の研究成果は次のようなものである。 1. 経済成長に関する最近の研究潮流 アセモグル(2009)によって展開されているように、内生的成長論の最近の理論的研究の進展は急速である。経済成長に関する理論的研究のサーベイは部分的にアセモグル(2009)によってもなされているが、ヘルプマン(2004)で制度と経済成長の関連に関する部分を含めて、見事な議論が展開されている。しかし、社会関係資本・文化、地球環境といった要素に関しては、全く言及されていない。本研究では、社会関係資本、制度(経済制度、政治制度)と経済成長の関連について最近の議論の概括を行い、さらに、シンクとソースといった側面から地球環境と経済成長の関連に関する議論の整理と行う。この研究は国際学会で報告され、国内の査読付き雑誌に掲載される。 2. 知識基盤経済のもとでのグリーン経済における環境問題と経済成長に関する研究 知識基盤社会のもとでのグリーン経済を適切に描写するものとしてディレクチッドな技術進歩を伴う内生的成長モデルに、汚染排出の問題を組み入れて、議論の拡張を行った。具体的には、代表的な先行研究のフレームワークのもとで、天然資源の使用によって環境汚染が生じるメカニズムを導入し、しかも環境汚染に関する評価を含むように家計の選好を導入し、拡張したモデルのもとで、環境税等の政策効果について有意味な帰結を導出した。その研究成果を九州大学での教え子であるリュウ・キンコウ(九州大学博士課程院生)と共同で論文を作成し、2012年度九州経済学会(熊本学園大学)で報告する。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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