2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530288
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Research Institution | The International Centre for the Study of East Asian Development |
Principal Investigator |
戴 二彪 The International Centre for the Study of East Asian Development, 研究部, 主任研究員 (20300840)
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Keywords | 労働力移動 / 日中間 / 双方向 / メカニズム / 影響 / グローバル化 |
Research Abstract |
本研究の研究期間は3年間(平成21年~23年)である。平成21年度においては、まず両国の人口センサスデータや在留外国人統計・外国人労働力関連の調査資料の収集を通じて、両国間双方向の労働力移動のタイプ、規模、転出地・転入地構造に関する基本情報を整理した。それと同時に、両国政府の関連政策の推移や両国の経済動向および主要地域の国際労働力動の動向を調べるために、日本国内のいくつかの地域(東京、関西、九州)のほか、中国の首都(北京)、上海経済圏(最大規模の在中日本人の滞在先)、東北地域(在日中国人の最大出身地域)で調査を行った。また、両国間の各種労働力移動を影響する制度的・経済的・社会的要因についても分析し始めた。 以上の調査に踏まえて、両国間労働力移動の特徴および各種移動に影響を与える制度的・経済的・社会的要因について分析し、いくつかのWorking Paperを完成した。そのうち、"The Reform of Immigration Policy and Its Influence on the Population Growth of Metropolitan Regions and Other Regions in Japan"をテーマとする論文は、2009年5月に上海で開催される国際会議「上海フォーラム」で報告した。この論文が収録された論文集は、2010年5月に中国のい上海人民出版社に出版される予定である。また、2010年4月に京都で開催された国際研究会「INCOME INEQUALITY : A NEW THREAT TO GLOBALIZING ECONOMIES」では、論文「Low Wage Unskilled Foreign Labor in Japan : Trends and Problems」を報告した。 なお、研究計画に沿って日中間労働力移動に関する調査・分析を進めているとともに、労働力移動(特に国際労働力移動問題)全般に関する研究も行っている。他の2つの関連論文は、上海人民出版社に出版された論文集(2009)や雑誌『東アジアへの視点』(2009)に収録・掲載された。
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Research Products
(5 results)