2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530288
|
Research Institution | The International Centre for the Study of East Asian Development |
Principal Investigator |
戴 二彪 財団法人国際東アジア研究センター, 研究部, 主任研究員 (20300840)
|
Keywords | 労働力移動 / 日中間 / 双方向 / メカニズム / 影響 / グローバル化 / 専門技術者 / 単純労働者 |
Research Abstract |
本研究の研究期間は3年間(平成21年度~23年度)である。平成22年度においては、前年度に引き続き、日中両国での現地調査・訪問を通じて両国間双方向労働力移動の実態を調査するとともに、両国間の労働力(専門技術者・単純労働者)移動規模、移住労働力の産業別分布と地域分布を影響する諸要因について、分析を進めた。また、両国間の労働力移動による移動先への経済・社会的影響(例えば、労働市場・住宅市場への影響)についても分析をはじめた。 以上の調査・分析に基づいて作成・修正した幾つかのWorking Paperは、それぞれ日本国内で開催された国際シンポジウム「INCOME INEQUALITY : A NEW THREAT TO GLOBALIZlNG ECONOMIES」(京都、2010年4月10日)と「中国経済学会2010年大会」(名古屋大学、2010年6月19日)および海外で開催された関連国際研究会(上海復旦大学、2010年5月29日;シンガポール南洋理工大学、2010年12月21日)で報告した。完成したWorking Paperのうち、2つは日本国内の雑誌(『赤門マネジメント・レビュー』、『東アジアへの視点』)に掲載され、1つは論文集に収録、さらに中国の有力出版社(上海人民出版社)で出版された。また、このほかに2つの関連論文を英文学術誌に投稿している。 なお、こうした調査・研究・交流活動を通じて国内外の多くの実務者・研究者の意見を吸収しながら、23年度の補足調査と研究内容および最終研究報告書の構成を確定した。
|