2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530288
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Research Institution | (公財)国際東アジア研究センター |
Principal Investigator |
戴 二彪 公益財団法人国際東アジア研究センター, 研究部, 主席研究員 (20300840)
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Keywords | 労働力移動 / 日中間 / 双方向 / メカニズム / 影響 / グローバル化 / 専門技術者 / 単純労働者 |
Research Abstract |
本研究の研究期間は3年間(平成21年度~23年度)である。平成23年度においては、(1)21-22年度に調査・収集した日中両国間の双方向労働力(人口)移動の実態に関する資料・データ、(2)2011年に公表された両国の2010年人口センサスデータ(在日中国人・在中日本人に関するデータ)を用いて、両国間の労働力移動規模、移住労働力の産業別分布・地域分布、およびその影響要因について分析するとともに、両国間の労働力(人口)移動による日中両国への経済的・社会的影響(地域人口変動、国際観光、対外直接投資、産業発展などへの影響)についても、分析を行っている。 こうした分析に基づいて完成したいくつかの論文は、日本国内で開催された国際シンポジュウム「Immigration at the National and Local Level:the impact on future economic growth and community relations in Japan and the United States」(名古屋大学、2011年12月17日)と「2012北東アジア経済発展国際会議(新潟、2012年2月08日)および中国で開催される研究会・セミナー(上海復旦大学・上海社会科学院、2011年5-6月)で報告した。完成した論文のうち、2つは和日本語雑誌(『海峡圏研究』、『東アジアへの視点』)で掲載され、他の2つは、英語・中国語学術誌に投稿している。 また、23年度を含む過去数年間で整理した資料と完成した論文に基づいて、2012年2月に、欧米・日本に移住した中国人高学歴者(新移民)を主な分析対象とする単著『新移民と中国の経済発展:頭脳流出から頭脳循環へ』(248ページ)を完成した。この本は、国際東アジア研究センターの研究叢書として、2012年6月に多賀出版(東京)に出版される予定である。
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