2011 Fiscal Year Annual Research Report
住宅ローン担保債券の期限前償還発生回避方策の確率モデル適用に関する総合的研究
Project/Area Number |
21530318
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
中村 正治 金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (30350953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 覃夫 愛知工業大学, 経営学部, 教授 (60076544)
近藤 仁 南山大学, 経済学部, 教授 (60121456)
中山 惠子 中京大学, 経済学部, 教授 (90207944)
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Keywords | 住宅ローン / 期限前償還 / 確率モデル / 最適方策 / FSCM |
Research Abstract |
本研究では,住宅ローンの債務者のプリペイメント発生過程を信頼性理論における累積損傷モデルの適用を目的とし,MBSの総合的価格評価の研究を取り組んできた.モデルの関数には,MBSへのプリペイメント発生を時間の関数とした確率過程モデルによる解析的分析を行なってきた.特に,確率過程モデルに関連する基礎的な研究に重点を置いた結果となった.これらの理論をMBSの価格評価の解析モデルに適用した理論的側面の解析的研究結果を積極的に内外の学会で発表を行った.具体的には,国外では,ICQR2MSE 2011, MMR2011, ISSAT International Conference,国内では,日本オペレーションズ・リサーチ学会,電子情報通信学会,教育システム情報学会などで研究発表を行った. 住宅ローンの債務者のプリペイメントの問題を,理論モデルとシミュレーションシステム構築を主目的とし,確率モデルの構築・数値計算シミュレーションシステムの両面から研究を遂行した.特に,このような問題に関連のある研究者を集めた研究発表会の開催として,ASEA2011の国際学会でRMSBと題してSpecial Sessionを開催し10件の発表を得た.発表の中で優秀な論文内容は,CCISとLNCSの学術雑誌に掲載される予定である. 本研究では,プリペイメントの発生は金利とは関係のない確率事象と捉えてきたため,プリペイメントがMBSの価格に与える影響をインパクトとして解析的に取り扱う基礎的研究に多くの時間がかかった.しかし,MBSの価格がより実際の価格変動に近似させるための累積損傷モデルを適用についての基礎研究結果を国内外の学術雑誌に発表した.
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Research Products
(15 results)